高校時代、数学Aのテストで真面目に解いて0点だったという受講生が、働きながら東京消防庁に合格しました。
東京消防庁へ申し込んでから試験までは約2か月で、総勉強時間は約50時間でした。限られた時間のなかで、苦手な数的処理にどう向き合い、仕事がある日の朝や通勤時間、帰宅後、そして休日をどう使って勉強を続けたのか。僕が受講前の状況から合格までの過程を聞きました。
この記事でわかること
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申し込みから約2か月で挑んだ東京消防庁

東京消防庁へ申し込んでから試験までは約2か月でした。その申し込みの約1か月前に、受講生は消防官を具体的な進路として考え始めています。以前から憧れはありましたが、自分とは縁遠い仕事だと思っていたそうです。そこから消防官を目指すまでに、どのようなきっかけがあったのかを聞きました。
消防官を目指したきっかけ
セイウチ先生:消防官を目指そうと思ったのは、いつ頃ですか?
受講生:試験に申し込む1か月前です。憧れはありましたが、自分には無理で、体育会系の男性が行く場所だと思っていました。
社会人になって消防団で活動し始めて、ようやく考えるようになりました。
セイウチ先生:そうなんですね。消防団には入られていたんですか?
受講生:社会人になり、縁もゆかりもない土地へ赴任したことをきっかけに、知り合いづくりのために消防団へ入りました。
セイウチ先生:大学時代に防災を学び、実際に地域の消防団にも入っていたんですね。ご自身は、いわゆる運動部だったんですか?
受講生:吹奏楽部で、クラリネットを担当していました。活動はハードでしたが、運動はどちらかというと苦手なほうでした。
受講生は、受験を思い立った翌日頃から受験先を探し始めました。警察官や自衛官なども含めて検討し、大学で防災を学んだ経験や消防団での活動を踏まえて、東京消防庁への挑戦を決めています。
数学0点から始めた数的処理

受講前の受講生は、数的処理や判断推理を自分で勉強しようとしても、なかなか前へ進めない状態でした。本の解説でどこにつまずき、動画学習へ切り替えたあと、いつ手応えを感じたのかを聞きました。
本の解説でつまずき動画学習へ
セイウチ先生:セイウチ塾の有料講座に入る前は、何に困っていましたか?
受講生:数的処理や判断推理の参考書を使っていましたが、解説がなかなか理解できませんでした。数学がとても苦手で、動画で学習したいと思っていました。
セイウチ先生:そうなんですね。本だけでは難しく、動画で学びたいと思っていたんですね。
受講生:はい。YouTubeの動画も見ていましたが、講座で一から学んだほうが体系的に進められると思い、入塾しました。
セイウチ先生:なるほどですね。入塾後、最初に変化を感じたのはどのくらい経った頃でしたか?
受講生:初日です。動画を見たあとなら、問題をきちんと解ける状態になっていました。
数学で全部丸がつくことに自分でも驚きました。動画を見る前はわからなくても、見たあとには理解できるという変化を感じました。
最初から得意だったわけではありません。動画を見たあとに自分で問題を解き、理解できたことを確かめられた点が、受講生にとって最初の手応えになりました。
限られた時間で学習範囲を選ぶ

試験対策の期間が短かったため、受講生はすべてを同じ深さで勉強しようとはしませんでした。学習済みの単元を確認しながら、苦手な部分を優先し、場合によっては手を広げない範囲も決めていました。限られた期間で、教材をどのように使い分けたのかを聞きました。
強化する分野と手を広げない分野
セイウチ先生:限られた期間でしたが、講座のよかった点を挙げるとしたら何でしょうか?
受講生:単元ごとに動画がまとまっていて、取り組んだ単元と、まだ取り組んでいない単元がわかりやすかったです。時間がなかったので、自分の苦手な部分を埋めていくように進めました。
最低限取れる問題を増やせたことがよかったと思います。
セイウチ先生:決められた順番を進むだけではなく、ここは強化する、ここは手を広げないと選びながら進めたのですね。
受講生:本当にそうです。
短期対策では、教材の量をこなすことだけでなく、現在地を把握して学習範囲を選ぶことも大切です。受講生は、自分が最低限正解できる問題を一つずつ増やす方針で取り組みました。
仕事を続けながら勉強時間をつくる

受験を決めた頃から仕事が忙しくなり、帰宅が21時頃になる日もあったそうです。それでも、仕事がある日は朝、通勤、就寝前の短い時間を使い、休日には平日の復習と新しい単元の学習を進めました。仕事がある日の過ごし方と、休日の学習方法をそれぞれ聞きました。
朝に予習し、夜に問題を解く
セイウチ先生:仕事がある日は、具体的にどのように勉強していたんですか?
受講生:朝は5時40分頃に起きて、20分だけ文章理解に取り組みました。通勤時間には、その日の夜に勉強する単元の動画を見て、解法を先に知るようにしていました。
夜に問題を解き、解けなかったところはもう一度動画を見ました。
セイウチ先生:朝に方向性を入れておいて、夜に問題を解くことで、1日のうちに2回触れられたのですね。
受講生:はい。解法の方向性を知っておくだけでも違うと思いました。
休日は平日の間違いを復習
セイウチ先生:休日は、どのように勉強していたんですか?
受講生:月曜日から金曜日までに解けなかった問題へマーカーをつけておき、休日の午前中に解き直しました。午後からは新しい単元に入り、数的処理に飽きたら、得意だった社会科学に切り替えていました。
セイウチ先生:社会科学はセイウチ塾の講座にはありませんでしたが、どのように勉強していたんですか?
受講生:まず高卒レベルのテキストを読み、問題を解いて基礎を固めました。そのうえで、大卒警察官レベルの問題をひたすら解きました。
平日にまとまった時間が取れなくても、朝に内容を知り、夜に問題を解き、休日に間違いを振り返る流れはつくれます。受講生は、毎日寝る前の30分だけでも勉強すると決め、短い時間を重ねました。
受講生が考える合格の要因

勉強時間を十分に取れず、不安な日もあったなかで、受講生が支えにした考え方が二つありました。合格までを振り返り、自分にとって何が大きかったのかを聞きました。
自分を信じ、毎日の積み重ねを続ける
セイウチ先生:合格の要因を一言で表すとしたら、何だったと思いますか?
受講生:一つ目は、絶対に受かるという自信を持つことです。勉強時間が取れず不安でしたが、自分はできると思い込むことで、体力的につらいときも乗り切れたと思います。
もう一つは、小さな勉強でも成果につながると信じることです。日経新聞のコラムを毎日2〜3分読み、書き手の意図を考えることを続けました。
セイウチ先生:コラムは作文試験に近い分量で、時事の情報に触れながら文章の論理的なつながりも学べますね。
受講生:内容もおもしろく、よい息抜きになりました。
短い時間の勉強も、すぐに意味が見えないからと切り捨てずに続ける。受講生にとって、その積み重ねと「受かる」と自分に言い聞かせることが、学習を止めない力になりました。
体力への不安があっても、まず挑戦する

受講生は、消防官を目指す女性のなかには、体力試験に不安を感じる方も多いのではないかと話しました。本人も十分に準備できたとは感じておらず、受験そのものをやめようか迷ったことがあったそうです。最後に、同じ不安を抱える女性の消防志望者へメッセージをもらいました。
女性の消防志望者へのメッセージ
セイウチ先生:女性で消防官を目指す方へ、最後にメッセージをお願いします。
受講生:軽く走ったり、腕立て伏せの練習をしたりはしていましたが、男性と同じようにはできないことが心配でした。それでも結果として合格できたので、最後まで取り組む姿勢も見られているのではないかと感じました。
消防や警察は体が資本です。目の前の試験だけでなく、日々の体調管理を大切にして、健康な体を維持してほしいと思います。
セイウチ先生:体力試験が不安だから絶対に無理だと決めず、まず受けてみるという選択肢もありますね。
受講生:私も受験をやめようかと思ったことがありました。それでも、行くだけ行ってみることは人生経験にもなるので、諦めずに挑戦してほしいです。
体力試験の内容や基準は受験先によって異なります。今回の対談で受講生が伝えてくれたのは、不安だけを理由に受験を諦めず、できる準備と体調管理を続けて、当日は最後まで取り組むことの大切さでした。
よくある質問
Q試験まで時間がない場合、どの科目から始めればよいですか?
試験まで時間がないときは、苦手分野と現在の理解度を整理し、得点につながる学習へ優先順位をつけることが大切です。すべてを同じ深さで進めるのではなく、学習済みの単元を確認しながら、強化する範囲と手を広げない範囲を選ぶ方法があります。
Q参考書の解説を読んでも理解できないときは、どうすればよいですか?
文章だけで理解しにくい場合は、動画など別の形式の解説を使う方法があります。解き方を確認した直後に自分で問題を解き、わからなかった箇所へ戻ると、理解できた部分とまだ曖昧な部分を確かめやすくなります。
Q働きながら勉強時間をつくるには、どう組み立てればよいですか?
まとまった時間が取れない場合は、朝、通勤時間、帰宅後、休日にそれぞれ役割を持たせる方法があります。朝や通勤中に予習し、夜に問題を解き、休日に間違えた問題を復習する流れにすると、短い時間でも学習をつなげやすくなります。
Q初めて見る問題が解けず、勉強が進まないときはどうすればよいですか?
初めて見る問題を最初から自力だけで解こうとせず、先に解法の方向性を確認する方法もあります。そのあとに自分で問題を解き、解けなかった部分へ戻ることで、学んだ解法を使えるか確かめられます。
Q体力試験に自信がなくても、消防官を目指せますか?
体力に不安がある場合は、まず受験先の種目や基準を確認し、自分にできる準備を整理しましょう。軽いランニングや腕立て伏せなどの練習と日々の体調管理を続けたうえで、不安だけを理由に挑戦を諦めず、当日は最後まで取り組むことが大切です。
まとめ
高校時代に数学Aで0点を取った受講生は、働きながら約2か月の試験対策に取り組み、東京消防庁に合格しました。
本の解説だけでは理解できなかった数的処理を動画で学び、朝に予習、夜に問題演習、休日に復習という流れをつくりました。限られた時間のなかで学習範囲に優先順位をつけ、小さな勉強も止めずに積み重ねたことが、合格につながったと受講生は振り返っています。
体力や数学への不安があっても、不安だけで無理だと決めつけず、できる準備から始める。今回の対談が、公務員試験や消防官への挑戦を迷っている方にとって、次の一歩を考えるきっかけになればうれしいです。
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